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代表取締役の翻訳

代表取締役翻訳

代表取締役英語に翻訳すると何が正しいか、というのが本日の話題です。

結論から言うと、代表取締役Representative Directorです。

簡単じゃん、なんでわざわざ話題にする価値があるんですか、といわれると確かにそうですけれど、でも比較的代表取締役は間違って英訳される場合が多いのです。例えば、President とかChief Executive Officer とか。これらの訳はいずれも重大に誤っています。

例えば、「りんご」とかいうような単語は英語でいえば「apple」というのに大きな異論はありません。このように日本語を使用する日本にも自然に存在していて、英語を使用する例えば英国にもほぼ同じ果物が自然に存在しているいるような場合は、相対する単語はりんごとappleであるということは非常に分かりやすいのです。

ところが、法律とかで人為的に存在するものの用語の翻訳となるとそれぞれの国にほぼ100%相対する単語が無く、時に翻訳が非常に難しいことがあります。代表取締役というのは日本の会社法で規定されている法定の職位です。英国には英国の会社法があるのですが、当然に法律の中身は違います。その場合に、日本の法律により規定される代表取締役に対応する英語は何か、ということになると、人によっては「解釈」の問題が入ってきて議論になることもあります。英国の会社法で規定する職位で完全に代表取締役と同一なものはないからです。(ちなみに、逆に英国系の各国の会社法に規定される法定の職位で日本の会社法に存在しない職位というのも当然に存在します。例えばCompany secretaryという職位は、日本の会社法には対応する職位がありません。secretaryといっても法律で規定するほどの職位ですから重要な機能を担っており、(非公開会社など小規模の会社ではcompany secretaryを任命することは多くの国で必須ではありませんが)れっきとした役員の一員です。日本語では「会社秘書役」と訳します)

その場合に、翻訳としてはどういうアプローチをとるか、といえば、理論的には大きく2つの方法があります。1つは、当然に日本語の代表取締役に対応する英語は英国の中にはないので、日本語の意味するところの新しいことばを造語する、というのがひとつのアプローチです。2つめは、日本語の意味する日本語の代表取締役に最も近似する英国に存在する職位を借用するというアプローチです。

上記は理論的な2つのアプローチですが、さてこの代表取締役の場合、どう処理するのが最も妥当でしょうか?
代表取締役の意義としては、本来的には複数の取締役の中で、これらの取締役の代表者、そして会社を代表する権限のある一定の取締役をいいます(本来的には、と申したのは、取締役がひとりでも現在はこの取締役を代表取締役と呼称するようになっているからです)。従って、日本語の「代表」と「取締役」をこのコンテクストで英語に表現するとそれぞれrepresentativeとdirectorになります。従って、代表取締役はrepresentative directorと訳すことができます。

ここで、仮に英国の会社法にこういうポジションが規定されていないとしても、それを理由としてrepresentative directorを棄却するということは筋がとおりません。このポジションは日本のポジションであり、英国(又はアメリカ)にこのポジションがないことは関係がないことだからです。

翻訳の姿勢としては、日本語とほぼ同意の英語が存在していればそのほぼ同意の英語を使用し、ほぼ同意の英語が存在していない場合は、日本語の意味を表す英語を造語する、というのが正しいアプローチです。代表取締役の場合でいえば、これは日本の会社法で規定される法的なポジションであるため、法律の異なる英国等には存在しない職位名であり、従って、日本の会社法の意味する代表取締役の意義を的確に表現する英語でこの意味を正確に表さなければなりません。それで結論は、代表取締役=Representative Directorです。

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テーマ : 翻訳 - ジャンル : ビジネス

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